和歌山市の自宅で2歳の長女に暴行を加え、治療を受けさせずに死亡させた疑いで26歳の両親が26日逮捕された事件で、長女が法律で決まっている1歳6カ月健診を受診していなかったことがわかりました。

その際、市の保健所から保健師が自宅を訪問していましたが、受信を促し、目視で“異常なし”と判断し、体重測定などはしていませんでした。

■長女・流菜ちゃん(当時2歳)に暴行加えけがも治療受けさせず死亡させた疑い

建設業の平晴流容疑者(26)と妻で無職の菜々美容疑者(26)は、去年秋ごろからことし7月にかけて、和歌山市の自宅で長女の流菜(るな)ちゃん(当時2歳)に暴行を加えてけがをさせたものの、治療を受けさせずに死亡させた保護責任者遺棄致死の疑いがもたれています。

2人は警察の調べに対し「間違いありません」と容疑を認めています。

■「1歳6カ月健診受診せず」保健師が訪問 目視で“異常なし”判断

和歌山市の尾花正啓市長の29日の記者会見で、流菜ちゃんが去年11月に受診が必要だった1歳6カ月健診を受けていなかったことがわかりました。

その後、保健師が去年12月に家庭を訪問して、受診を促すとともに流菜ちゃんに会い、体重測定はしなかったものの目視で異常なしと判断していました。

尾花市長はこの対応について、次のように述べ「問題なかった」と話しています。

【和歌山市 尾花正啓市長】「強制的な権限っていうところはないので、協力いただける中での話になってきます。その中で本人にも会えていますので、その点っていうところは問題なかったんじゃないかと思います」

このほか去年1月には法定ではない、市の10カ月健診についても未受診だったため、去年3月に訪問し、このときには体重はほぼ標準並みで特に変わった様子はなかったと判断されていたということです。

関西テレビ
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