2025年3月にデビューし、行方不明者を発見するなど、これからの活躍が期待されていた警察犬のウォルト号が22日、1歳4カ月で息を引き取りました。

早すぎる死に関係者から悲しみの声が聞かれました。

2025年7月、車から勢いよく飛び出してきたのは県警の直轄警察犬、ウォルト号です。

2025年3月に警察犬としてデビュー。

初出動で見事、行方不明者を発見し、この日は指宿警察署で県警の警察犬係、福留明光さんと一緒に表彰式に臨みました。

県警鑑識課 警察犬係・福留明光さん
Q.今、ウォルト号はどんな気持ち?
「さっきから興奮しているが大好きなサツマイモをもらって喜んでいるのでは」

ウォルト号は8月も鹿児島県霧島市で、行方が分からなくなっていた90代女性を発見。

警察官60人が3日間かけて捜索する中、わずか1時間20分で見つけました。

福留さん
「好奇心旺盛でやんちゃ」

Qまだ、若い?
福留さん
「もうちょっと落ち着いて訓練で勉強してもらって、ますます県民の皆さんのために活躍してほしい」

福留さん
「よしこい!よっしゃ!よーしこい!」

2025年9月11日、これが私たちが最後に撮影したウォルト号の姿です。

福留さんの合図のもと、山の中を颯爽と駆け回ります。

約1週間後の9月17日朝、ウォルト号は体調を崩してご飯を食べなくなり、2日後に入院。

22日の朝、入院していた鹿児島県姶良市内の動物病院で息を引き取りました。

1歳4カ月。

死因は感染症にかかり、肺出血を起こしたことによるショック死でした。

生後3カ月の時に初めてウォルト号に出会い、ともに訓練に励んできた福留さん。

24日、KTSの取材に応じ、電話口で声を震わせながらコメントを寄せてくれました。

県警鑑識課 警察犬係・福留明光さん
「私にとっても同僚にとっても家族のような存在でした。病院の先生に頼るしかできず、何もできない自分が歯がゆかった。こんなに早い別れになってウォルトに申し訳ない。あまりにも早すぎて悲しくて悲しくてしょうがない」

鹿児島テレビ
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