スピードスケート・ショートトラックで活躍する倉敷市出身の中島未莉選手の話題です。2026年2月の冬季オリンピック出場を目指す“期待の新星”を取材しました。

週末、長野県で2日間にわたって開かれたショートトラックのワールドツアー代表選考会。2026年2月のミラノ・コルティナオリンピックの代表選考会を兼ねた大会の一つです。

倉敷市出身でトヨタ自動車所属の中島未莉が、500、1000、1500メートルでの優勝を目指して、出場しました。

1週間前の全日本距離別選手権では、500と1500メートルで優勝し2冠を達成した中島。今大会の1500メートルでは、さらに強くなるために、「ある決断」を下しました。

(倉敷市出身 中島未莉選手・トヨタ自動車所属)
「今までは先頭に出るレースがすごく多かったんですけど、きょうは一旦待ってみるっていうのをイメージして・・・」

先頭の様子をうかがい、後半に追い抜くプランでレースに臨んだ中島。ラスト1周半を過ぎたあたりで先頭におどり出ます。いつもとは違ったレース展開をあえて選択し、強さを示した中島が2分27秒078で優勝しました。その約2時間後には500メートルの決勝に出場した中島。

(倉敷市出身 中島未莉選手・トヨタ自動車所属)
「500は先頭行き切る気持ちで挑みました」

スタートから先頭を譲らず、最後まで逃げ切り、43秒930の1位でフィニッシュ。自信を深めるレースとなりました。

(倉敷市出身 中島未莉選手・トヨタ自動車所属)
「スピードもついてきたので、世界との差も少しは縮まったのかなと思うので」

9月21日は、先週の大会で優勝を逃し4位に終わった1000メートル決勝に出場。

リベンジを懸けたレースで中島が大切にしたのは「気持ちの強さ」でした。プレッシャーや不安をはね返し、悔しさを全てぶつけます。終始、先頭でレースを展開した中島が、1分29秒931の1位でフィニッシュ。今大会、3冠を達成し、10月から始まるワールドツアーの日本代表に選ばれました。

(倉敷市出身 中島未莉選手・トヨタ自動車所属)
「しっかりワールドツアーで枠取りをして、自分でオリンピックの切符をつかむっていう意味でも、海外での試合を踏ん張っていきたいと思うんですけど・・。自分がオリンピック出場っていうのを大きな看板として、もっと岡山のスケート人口を増やしていけたらなと思います」

岡山放送
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