FNNが自民党総裁選告示直前の20日と21日に実施した世論調査で、自民党総裁選の序盤情勢と候補者の支持層が見えてきた。

FNN世論調査による
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次の自民党総裁にふさわしい人として、高市前経済安保相(28.3%)と小泉農水相(25.7%)が大きな支持を集め、林官房長官(11.1%)、小林元経済安保相(4.0%)、茂木前幹事長氏(3.8%)が続いた。

ただ、自民党支持層に限ると、小泉氏(35.2%)、高市氏22.5%)とトップが入れ替わり、10ポイント以上の差がついた。

小林・小泉支持は過半数が女性

小林氏と小泉氏を挙げた人の過半数は女性で、茂木氏、林氏、高市氏を挙げた人は男性が過半数を占めた。

年代別に見ると、茂木氏、林氏、小泉氏を挙げた人は60代以上が過半数を占め、小林氏を挙げた人は70代と50代が多かったが、高市氏は全ての年代で10%以上の支持を獲得したうえ、過半数は40代以下で、支持層に顕著な差が見られた。

「次期総裁にふさわしい人」と「次期総裁を評価する際に重視する点」の両回答から、各候補者が期待を集める理由を探る。

支持の理由

高市氏は「掲げている政策や政治理念」でトップ(39.0%。小泉氏18.3%、林氏11.1%、小林氏3.9%、茂木氏2.8%)だった。

小泉氏は「リーダーシップや実行力」(30.1%。高市氏27.8%、林氏9.7%、小林氏4.7%、茂木氏3.5%)と「経験や実績」(31.6%。林氏21.5%、高市氏17.1%、茂木氏8.4%、小林氏2.2%)、「人柄や年齢」(42.6%。高市氏14.7%、林氏11.1%、小林氏6.9%、茂木氏1.7%)の3点でトップだった。

石破首相を巡って割れる支持

現在の石破内閣を「支持する」と答えた人(37.9%)が挙げた次期総裁にふさわしい人物は、小泉氏(32.4%)、林氏(20.0%)の順で、石破政権の政策を引き継ぐことを明言している2人が支持を集めた。

石破首相を支持するかどうかで誰を次期総裁として支持するのかが割れる事に
石破首相を支持するかどうかで誰を次期総裁として支持するのかが割れる事に

一方、石破政権を「支持しない」と答えた人(56.0%)が最も多く挙げた高市氏(40.6%)は、2番目に挙がった小泉氏(20.8%)の倍近くに上っている。

また、石破首相が「辞任する必要はなかった」と答えた人(37.8%)が挙げたのも小泉氏(32.3%)、林氏(20.7%)の順で、辞任表明が「遅かった」と答えた人(42.9%)の43.9%が高市氏を挙げるなど、“石破支持票”が小泉・林の両氏、“反石破票”が高市氏に集まる可能性を感じさせる結果となった。

フジテレビ
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政治部
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