クリスマス商戦や正月商戦など年末年始の玩具大商戦を前に、バイヤー向けに最新の玩具やゲームを紹介する商談会が、福岡市で開かれた。訪れた大勢のバイヤーが、熱い視線を送るのは“子ども心”をくすぐる玩具だ。
2025年の玩具 注目は『平成レトロ』
玩具需要が高まる年末年始を前に福岡市博多区で開かれた商談会。国内から68社が出展、小売業者向けに1万点以上の最新の玩具やゲームが勢ぞろいした。

2025年の注目は、懐かしい『平成レトロ』。ブームになっている理由を『カワダ』福岡支店の松本智子さんは「親は懐かしくて飛びつくし、子どもは初めてのものですけど、絶対、一緒に楽しく遊べるのが一番の魅力」と話す。いくつか紹介してもらった。

まずは、ブタの鼻から空気を出して羽根を打ち合う『ブタミントン』。2025年の『おもちゃ大賞』に選ばれたほどだ。

この玩具、実は38年前に発売されてヒットしたレトロなゲーム。令和版では羽根がより軽い素材になり、小さい子どもでもラリーを続けやすくなっている。

ルールは、至ってシンプル。しかし意外と体力を使うそうだ。
2年前には初めて1兆円を超える
家族が集まる年末年始に需要が高まるのが大人数で遊べるゲーム。7月に発売されたのはコンパクトなスペースでカーリングを楽しめゲームだ。

『カワダ』の松本智子さんによると、実際のスポーツの競技としては体験できないからこそ、卓上でみんなで、わいわい楽しめるのはいいのだという。

また近年の温暖化で、子どもたちが雪に接する機会が減るなか、雪遊びの疑似体験ができる不思議な玩具も披露された。原料はゴムの粒子で、もちもちした手触り。冷たくはない。

業界団体によると、玩具の売り上げは少子化が進むなかでも5年連続で伸びていて、2年前には初めて1兆円を超えたという。

玩具業界は、年末年始だけで年間売り上げの3分の1を占めるといい、これから最大の商戦期に突入する。時代に合わせて進化を続ける玩具。2025年も多くの笑顔を生みそうだ。
(テレビ西日本)