新米の流通で再び高騰するコメ価格。食卓に欠かせない一方で、高すぎると手が出にくい。
そんな中、広島市の崇徳高校新聞部が生徒と保護者に聞いた“リアルなコメ事情”が見えてきた。

朝食の“ごはん離れ”が半数超える

「イマドキ高校生はお米を食べる?」
アンケートに協力したのは崇徳高校の生徒102人。調査はあくまで学校内に限定したものだが、コメに対する高校生のリアルな感覚が浮かび上がった。

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朝食で「ご飯を食べない」と答えた生徒は25%、「週1~3日」が26%で、あわせて半数以上が“週3日以下”。一方で「毎日食べる」と答えたのは33%にとどまった。

「朝食でご飯を食べる頻度」半数が週3日以下
「朝食でご飯を食べる頻度」半数が週3日以下

農水省の資料によると1人あたりの消費量の平均は1日茶碗2杯程度。新聞部の調査では、102人のうち1日3食「すべてご飯を食べる」と答えたのは51人、「昼・夕のみ」が37人、「夕のみ」が8人だった。

新聞部副部長の神田喜心さんは「朝はパンやフルーツで済ませる人もいる一方で、夕食では多くの生徒がご飯を食べている」と解説。自身は「朝食でも多いときには1合食べる」ほどのご飯好き。これに対してテレビ新広島の加藤キャスターは「朝から1合いけますかぁ、さすが高校生」とコメントした。

新米「3000~4000円なら」最多

家庭での「備蓄米」についても調べると、約3割が「購入した」と回答。高校生にとってもコメ高騰のニュースは身近な話題になっている。神田さんは「お米の値上げで、定食屋さんでご飯をおかわりしにくくなりました」と話す。

生徒の保護者に「新米、いくらまでなら買う?」
生徒の保護者に「新米、いくらまでなら買う?」

さらに、保護者に「5キロの新米をいくらまでなら手に取るか」と尋ねると、最も多かったのは「3000~4000円」で58%。次いで「4000~5000円」が23%、「3000円以下」が13%、「5000円以上」は6%だった。4000円以上でも新米を手に取ると答えた家庭は全体の3割に満たなかった。それもそのはず、家族の人数にもよるが「5キロで何日もつか」という問いに全体の6割が「1~2週間」と回答している。

筆者は4人家族でコメ5キロが2週間もたない。備蓄米も試してみたところ、炊き込みご飯にすれば独特なにおいは気にならず案外悪くなかった。
ただ、その後に食べた銘柄米のおいしさを改めて実感…。節約のため麺類やお好み焼きの回数を増やしてでも、この季節はやはり新米を食べたいと思う。

意外な人気「ご飯のおとも」1位は?

どんなコメでもおいしく食べられる助っ人と言えば「ご飯のおとも」だ。そこで神田さんが加藤キャスターに突撃インタビュー。

崇徳高校2年・神田喜心さん。趣味は映像編集でCGに挑戦中
崇徳高校2年・神田喜心さん。趣味は映像編集でCGに挑戦中

「ちなみに、ご飯のおともは何が好きですか?」
加藤キャスターは「私は納豆に塩昆布をのせて食べるのが好き」と紹介し、神田さんも「納豆をご飯にかけるのが好き」と共感。スタジオが笑顔に包まれた。
実は、高校生の回答でも1位は「納豆」。神田さんは「卵かけご飯やふりかけが上位だと思っていたので意外でした」と驚きを語った。

イマドキ高校生の“コメ離れ”が進んでも「ご飯に納豆」の組み合わせは健在だった。新米の値段がもう少し下がれば…おかわりも遠慮なくできるのに。

(テレビ新広島)

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