クマの出没が山形でも相次いでいる。9月18日には寒河江市の中学校でグラウンドを横切るクマが目撃されたほか、17日には山形市の馬見ヶ崎川近くに出没し市職員や警察が対応に追われた。

走っていたのは生徒ではなくクマ!
農村地帯や住宅地など、至るところに出没しているクマ。
18日には多くの生徒が通う寒河江市八鍬の陵西中学校グラウンドに現れた。

午後1時すぎ、体長1.5メートルのクマ1頭がグラウンドを横切り、南に向かって移動しているのを職員が発見した。
記者が学校に向かうと、グラウンドにはくっきりとクマの足跡が残っていた。
記者の手の大きさと比べてみても、同じくらいかそれ以上で、爪痕もくっきり残っていた。

クマが目撃されたのは昼休みだったが、グラウンドに人はいなかったという。
残された足跡の「爪の向き」を見ると、校舎の方向に一直線に向かっているように見えた。

前日にも1キロ先の住宅街でクマ目撃
学校は、生徒に対して校舎の外に出ないよう呼びかけたほか、下校時には保護者に迎えに来てもらうなど対応をとった。
学校によると、これまでのところ被害は確認されていないという。

警察は周辺をパトロールし注意を呼びかけたほか、ドローンを使いクマの行方を追ったが、これまでのところ発見には至っていない。

17日夕方には陵西中学校から南東に約1キロの住宅街でもクマが目撃されていて、近くでは市や警察が警戒していた。
山形市でも小学校近くの河原で目撃
一方、17日午前9時半ごろ、山形市でもクマが目撃された。
山形市長町の馬見ヶ崎川河川敷で、近くに住む人が「やぶのところを、頭だけポコポコと見えた」と、下流に向かうクマ1頭を目撃し、警察に通報した。
市と警察は18日朝、近くを巡回したがクマの姿は見つからなかった。

山形市環境課・佐藤由英課長補佐:
付近のパトロールを続けながら、何か情報があればお知らせするような態勢をとっていきたい。
朝・夕方・夜にこうした場所を散歩する場合は、音の出るもの・ラジオや鈴などをつけて、クマと出会わない工夫をしてもらえれば。

市は近くの出羽小学校と千歳小学校の登校時間に、保護者に送迎を依頼するなど対応に追われた。

(さくらんぼテレビ)