ここは宮島の観光スポット「弥山」。
【外国人観光客】
「宮島を訪れていてハイキングが大好きなので、山に登ってきれいな景色を見たいと思ったから」
インバウンドなどの影響で宮島の観光客増加に伴い登山客も増えています。
一方で遭難やケガによる通報が増えていることを受け、県警と消防は登山客に山の登り方について注意を呼びかけました。
「弥山では毎年多くの山岳遭難が発生しています。安心安全な楽しい登山のため以下のことを守りましょう。」
19日、登山客の中には準備をすることなく軽装で訪れている人も…
【日本人観光客】
「半ズボンと半袖のスウェットにサンダルで登っている人がいた。女の人で、こんな格好で登ってしまうんだと思った。サンダルじゃきつい坂ですよね」
道は整えられているものの足場は悪く、過去には登山客が滑落し死亡する事故が起きています。
消防によりますと、遭難やケガによる119番通報は2023年には過去最多の40件を記録。
今年は9月17日時点で24件と過去最多を上回る勢いです。
【廿日市市宮島消防署・松田大輔消防司令補】
「きょう登ってきてやはり石段が多いので、そこでけがされて救助を要請されるケースが多いので気を付けてほしい。軽装で登ってこられる人がいたから注意喚起していかないといけない」
警察と消防は実際に山を登りながら危険な場所を確認。
標識などの改善点すべき点も見つかりました。
【廿日市警察署警備課・大平真也課長】
「危険なルートや入ってはいけないルートにはトラロープはしてあるが、具体的に「観光客の人はこれ以上入ったら危ない」といった表示も必要だと感じた」
これから迎える本格的な行楽シーズン…
県警と消防は引き続き呼びかけと対策を続ける方針です。