自民党の高市早苗前経済安保相は19日午後記者会見を開き、総裁選挙への出馬を正式に表明した。この中で野党との連携について問われ「自公連立が基本中の基本だ。長いことやってきた」とした上で、「基本政策が合致する野党と、できれば連立政権を組む。そこまで考えてやっていきたい」と意欲を示した。
そして「日本にまだまだふんだんにある成長のスイッチをみんな入れて、経済が音を立てて動きだすように一気に仕掛けていく」と強調し、「高市、高い位置に日本を押し上げます」とアピールした。
高市氏は、会見冒頭には「日本と日本人を心底愛する者として、日本人の底力を本当に信じてやまない者として、再び自民党総裁選挙に立候補する」と述べた。
その上で「私は明るくなければ未来じゃない、安全でなければ日本じゃないと考えている。日本をもう一度、世界のてっぺんへ。高い志と燃えるような思いを胸にこの場に立たせていただいている。だからこそ今、日本の国力、国の力を強くしなければならない。それは外交力であり、防衛力であり、経済力であり技術力であり情報力、そして、すべてを支える人材力だ。これらの総合的な力を強くする」と訴えた。
また、総裁選で掲げる「日本列島を、強く豊かに。『日本の底力』で成長の未来へ!」と題した政策を発表し、ガソリン暫定税率の早期廃止、年収の壁の引き上げ、給付付き税額控除の制度設計着手、スパイ防止法の制定着手などを盛り込んだ。