9月12日の記録的な大雨で水没した三重県四日市市の地下駐車場は、6日経った18日も274台の車が残されたままです。今の様子はどうなっているのか、記者が内部を取材しました。

■水に流された車も…地下に残された爪痕
三重県四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」では、12日夜の大雨で、地下1階と2階あわせて274台の車が水没しました。
東海テレビのカメラは18日、内部の撮影を特別に許可されました。
(リポート)
「真っ暗ですね。停電しているってことですね。湿ったようなにおいがこの空間に立ち込めています」

地下1階は最大で1.2メートルほどまで水に浸かりました。窓ガラスが割れ、給油口のフタが空いてしまっている車や、水に流され、車同士がぶつかっています。

(リポート)
「流されてきた車でしょうか、本来あった場所とは全然違うところに流されてきたような感じがします。折り重なるように、別の車と重なり合って止まっている状況です」
■「天井まで水が」車の撤去はいつに…
さらに地下2階に進むと、足元はまだ泥でぬかるんでいて、湿気が立ち込めています。背の高いワンボックス車は、天井まで泥をかぶった状態で、完全に水没したものとみられます。

監視員:
「天井を見ていただくと分かるんですけど、地上から流れ込んだ葉っぱが、水位の上昇とともに天井までいって挟まっている。この階は完全に水没していると思います」
この地下駐車場では、17日に排水作業は終わったものの、水没した車の撤去にはまだ時間がかかりそうです。

管理会社『ディア四日市』の中森美治事業部長:
「持ち主の方をリストアップしているので、その方にお電話して、現場を見ていただこうかなと思っています。見終わったら、エリアごとにレッカー車を入れる。(搬出は)来週以降になりますね」