今回の地震について専門家は、6月21日から群発していたトカラ列島近海を震源とする一連の地震とは「メカニズムが異なる」としたうえで、防ぐことができない災害に対し、「もしもの時の避難行動を確認して欲しい」と呼びかけます。
地質学が専門の鹿児島大学井村隆介准教授は、2025年6月21日からトカラ列島近海で群発していた地震と、今回の地震の違いをこう話します。
鹿児島大学 地質学専門・井村隆介准教授
「2025年の6月7月に起こったトカラ列島の群発地震は悪石島と小宝島の間のトカラギャップといわれるところ。トカラギャップのところと今回の諏訪之瀬島の地震は50キロ以上離れているので、鹿児島と宮崎で起こる地震ぐらい違う。諏訪之瀬島近海で起こる地震としてはこれまでも起こってきたところ」
また諏訪之瀬島の噴火活動との関連については“長期的に”見ていく必要があると話します。
鹿児島大学 地質学専門・井村准教授
「(今回の地震が)火山性かどうかは、火山活動がここから活発になれば火山性地震だったとなるし、そのまま収まってしまえば関係なかったとなるかもしれない。もっと長期的に見ないと分からない」
その上で、諏訪之瀬島の住民には「もしもの時にとる行動を確認して欲しい」と備えの大切さを話しました。
鹿児島大学 地質学専門・井村准教授
「メカニズムが分かったとしても地震も火山の噴火も防ぐことはできない。落ちてくる、倒れてくる、動いてくるものとか、もし急に揺れたときにはそういうものから離れるという行動をとらなければいけない。火山活動に関しても慣れっこになってるかもしれないですけど、もう一回り大きな噴火が起こったときにどうしなければいけないか、自分自身の行動の確認をしていただきたい」
今回は夜の地震発生でしたが、地震はいつ起こるかわかりません。改めて避難行動の見直しをしてください。