9月12日、三重県四日市市の地下駐車場では大雨により地下2階が完全に水没し、地下1階も1メートル近く浸水、約270台の車が残されました。

2025年は県内でも大雨による被害が相次ぐ中、鹿児島市の地下駐車場ではどのような浸水対策がとられているのでしょうか。

鹿児島市山下町の地下駐車場「セラ602」です。

地下1階と2階であわせて602台の自動車を停めることができます。

鹿児島中央地下駐車場・中間由美子業務係長
「こちらが止水板(防水板)になる。地上の入り口で防水板を設置して止水する形になる」

この防水板を駐車場の入り口前に設置することで、水の浸入を防ぐ役割を担っています。

セラ602では大雨による浸水被害のおそれが出た場合、駐車場を閉鎖するようにしています。

最近では2019年7月に約8時間、閉鎖してその際、駐車場の入り口前に防水板が設置されました。

セラ602ではこんな対策も。

鹿児島中央地下駐車場・中間由美子業務係長
「入り口と出口のシャッターの下にそれぞれ設置するようにしている。台車は災害や水害があった時にすぐに運び出せるように設置している」

轟木康陽記者
「結構重いですね。両手で持てるのがやっとというくらい」

倉庫では約60個の土のうを管理していて、駐車場を閉鎖する際にシャッターの下の隙間から中に水が浸入しないように設置します。

また駐車場の真下には地下水や清掃用の水を最大で約125トンため、排水するタンクが備え付けられていて、浸水被害の防止に一定の効果があります。

鹿児島中央地下駐車場・岩切賢司専務
「(浸水被害があったら)館内放送をしてスタッフによる適切な誘導に努めたい。ホームページでも知らせたい。四日市の事案を踏まえて、改めて管理会社と浸水時の作業手順や私どもとの連絡体制の確認に関してお願いをしたところ。今後はさらに防災情報の収集に努めながら早め早めに対応していきたい」

鹿児島テレビ
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