九州から関東に停滞する秋雨前線と南からの暖かく湿った空気の影響で、列島は広い範囲で大雨になりやすい状況ですが、東京都心でもこのあとゲリラ雷雨に注意です。

11日昼過ぎから横浜や奥多摩、さいたま市など関東の南部の所々で積乱雲が発生しています。

気象庁のスーパーコンピューターLFM(メソ気象モデル)は、このあと雨雲が急発達して東京都心も含めて、関東の広い範囲で雷を伴った激しい雨が降ると予想しています。

ただ、予想よりも早く、急速に複数の積乱雲が発生中です。

気象庁スーパーコンピューターLFM(メソ気象モデル)より
気象庁スーパーコンピューターLFM(メソ気象モデル)より
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雨は1回だけでなく、11日夜にかけて、数回降るとコンピューターが予想しています。

都心でも雨が降り始めていますが、このあと激しい雨が予想されます。

なお、この予想は、ゲリラ雷雨が発生する前から予想しているため、大きな誤差を含んでいます。

大雨の地域を特定することは難しいですが、強い雨が予想されていない場所でも今夜にかけて大雨になりやすい状況ですので、落雷や突然の激しい雨に注意してください。車の運転はアンダーパスの冠水に注意です。

(執筆:フジテレビ気象センター 三井良浩)

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三井良浩
三井良浩

気象キャスター、プロデューサーを経て、2024年にフジテレビを定年退職。現在、フジテレビ気象センターでシニアエキスパート勤務。モットーは、災害から国民の生命と財産を守るための情報を届ける。気象予報士。