2025年度の熊本県立高校50校のうち40校が『定員割れ』となっている。少子化が進む中、県立高校はどうあるべきか議論してきた検討会は、9月10日に熊本県の越猪教育長に提言書を提出した。
熊本市内の高校も含めて学級減へ
『県立高校あり方検討会』は少子化が進む中、約10年先を見据え、県立高校の学校規模や魅力化について検討するため、2024年7月に設置。25市町村で地域意見交換会も行った。

9月10日は松下琢会長が越猪浩樹県教育長に、これまでの議論をまとめた提言書を提出。提言書では、募集定員の見直しについて、2027年度から熊本市内の高校も含め全校で計画的に学級を減らし、2034年度までには現在の約2割に当たる62学級を減らすことなどを示した。

また、学校の魅力づくりのため、自治体や地元企業との連携を推進することも提言した。
「学校存続を目標に地域で努力を」
松下琢会長(崇城大学教授)は「高校は地域にとっては活力の源。地域創生の要。(学校存続を)目標にして地域で努力してほしい」と述べた。

熊本県教委は、2026年春に始まる予定の高校授業無償化の制度設計など、国の動きを踏まえて基本方針や実施計画を策定するとしている。
(テレビ熊本)