9月9日は救急の日。県内各地ではその前後で救命について学ぶ講習会が開催されていて、最上町の中学校でも心臓マッサージやAEDの使い方を学ぶ講習会が開かれた。
この講習会は事故や自然災害が頻発する中、救急医療について知識を深めてもらおうと、最上地域の自治体や消防などで構成する協議会が9月9日の「救急の日」に合わせて中学校を巡回して実施している。
「AEDを持ってきてください!」
「あなたは119番通報してください!」
実技指導では、消防本部の職員から心臓マッサージなどの心肺蘇生法を学んだ。
「戻ってこーい! 戻ってこーい!」
(AED音声案内)
「パッドを装着してください。コネクターを接続してください」
心肺機能が停止した人にAEDなどを使用した場合、生存率は何もしない時より心臓マッサージで約2倍、AEDは約6倍アップするといわれている。
(1日消防署長 3年生・二戸心菜さん)
「医者や消防士だけに頼らず、要救助者を見つけたらすぐに行動に移し、自分1人の力でできない時は、人に頼って助けを呼ぶことが大切と学んだ」
(1日救急隊長 3年生・阿部泰雅さん)
「人命救助は短い時間で行わなければならないし、2~3分間の行動の違いが“救える命”を左右する。きょう学んだことを実践して1人でも多くの人を助けたい」
協議会事務局の新庄市の担当者は、「救急車が到着するまでの行動が生存率を高めるカギになる。応急手当や心肺蘇生の大切さを多くの人に知ってほしい」と話している。