漁獲量の回復に数年かかるとされているシロエビとベニズワイガニについて、富山県水産研究所は、海底調査で一定数の生息が確認されたことを地元の漁師に説明しました。
    
新湊で開かれた報告会には、新湊漁協に所属する漁師や漁協関係者などが出席し、県水産研究所の職員が7月末に行った海中ロボットによる生息調査の結果を報告しました。
      
調査したのは、能登半島地震で発生した「海底地すべり」の影響があるとされている漁場で、シロエビの漁場からは、1時間に300個体、ベニズワイガニの漁場でも漁獲できるサイズの個体が数多く確認されたということです。

県水産研究所は当初は生息していないことも危惧されたが、一定数の個体が確認できたと報告しました。

*漁師
「8千平方メートルにベニズワイガニが21個体はそんなもんかなと。だんだん良いところに出てくるか」

シロエビ漁は4月の解禁以降、不漁が続いてましたが、先月の漁獲量は52トンと去年8月の4倍以上と回復の兆しをみせています。

一方、ベニズワイガニ漁は11日から新湊漁港で初競りが行われ、地元の漁師は1日も早い漁獲量の回復を願っていました。

*ベニズワイガニ漁師 塩谷久雄さん
「期待することは一言に尽きるベニズワイガニが今年の春くらいあれば満足」

富山テレビ
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