8月の大雨被害から3週間がたち、秋田県仙北市では9日、19日間続いていた炊き出しが終わりました。復旧は道半ばですが、住民は炊き出しに感謝するとともに前を見据えていました。
8月19日からの記録的大雨で桧木内川が氾濫し、仙北市では西木町を中心に36棟の住宅被害が確認されています。
あれから3週間がたちますが、いまだ復旧に向けての活動が続いていて、9日もボランティアは泥のかき出しなどにあたっていました。
一方で、被災者の支援拠点となっている上桧木内地区の交流施設「山鳩館」での炊き出しは、ニーズが減ってきたことから9日に最後の日を迎えました。
8月22日から昼と夜の2回、住民やボランティアに向けて毎日行ってきましたが、インフラが整い始め、徐々に炊き出しに来る住民が減ってきたということです。
住民同士の情報交換やひとときの癒やしの場にもなっていた炊き出し。住民は「災害に遭ってこういう経験が初めて。今までみんなに支えてもらって、みんなで話ができるのはすごくありがたいことだと思った。とにかく感謝しかない。あとは前を向いてみんなと地域の人たちと頑張るしかない」と感謝を口にしていました。
炊き出しは終わりましたが、気持ちがこもった温かい食事は復旧の確かな足がかりとなっています。