今年7月、96歳で亡くなった白磁の人間国宝・井上萬二さんの追悼式が、9日有田町で開かれました。
町葬として9日有田町で開かれた井上萬二さんの追悼式には窯業関係者や町民など約500人が参列しました。
井上さんは1929年に有田町に生まれ、1995年に白磁の重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝の認定を受け今年7月14日、96歳で亡くなりました。
式では有田町の松尾佳昭町長が「さらなる発展に努めるので天国から町の繁栄を見守ってください」と決意を述べました。
また、遺族を代表し井上さんの孫で喪主を務めた祐希さんは「目の前にある今に真摯に向き合っていきたい」とあいさつしました。
【参列者】
「『写真に写ろうか』と気軽におっしゃっていただき写ったのが記念になった」
「窯業大学校のときに萬二先生に作陶を学んだ。告別式に参加できなかったので参加できてよかった」
「幼児教育のため、ろくろの技術を見せてといったら『子どもにこそ本物を』と即座にOKいただいた。文化の継承を幼児期から力をいれていただきご理解頂きいろんな意味で応援していただいた」
参列した人たちは在りし日の井上さんをしのびながら別れを告げていました。