退陣を電撃表明後、初めて閣議に臨んだ石破首相。
その表情は、険しいままです。
一方で“ポスト石破”を巡る動きは9日も。
会見を行った小泉進次郎農水相(44)は「(出馬する意向は?)きのう申し上げた通り。一致結束が必要。自民党自身が一致結束しなければ、野党の皆さんと向き合う環境はできない。一致結束する党の形・環境をつくるため、私自身、何ができるか考えて判断したい」と述べました。
2年連続で行われることになった自民党総裁選。
自民党は午前、国会議員に加え、全国の党員も投票する「フルスペック型」で行うことを正式に決めました。
この場合、党員投票の票数は国会議員票と同じ295票。
一般人を含む全国の自民党員が投票するため、知名度の高い候補者が有利になる傾向があります。
フルスペック型で行われた前回の総裁選の党員票は、3位が小泉農水相で61票、2位が石破首相で108票、そしてトップは109票を獲得した高市前経済安保相でした。
しかし、高市氏は決選投票で石破首相に逆転負け。
今回も出馬するのか、注目が集まる高市氏。
公の場に姿を見せたのは2日が最後で、この時、総裁選については「(Q.“ポスト石破”の呼び声もあるが?)出るも出ないも何も私は申し上げていない。(Q.初の女性首相の期待も高まっているが?)そこについても、何も申し上げることはない」と述べていました。
高市氏を支援する議員は午後、国会近くで会合を開きました。
本人は昼過ぎに議員会館に入りましたが、会合には姿を見せず…。
高市氏の周辺は「出馬を模索しているものの、正式に決めるまでは何も言わないだろう」としています。
一方、10日に出馬会見を予定している茂木前幹事長は9日午後、支援を受ける議員と詰めの協議を行いました。
自民党・茂木敏充前幹事長(69):
長々とやってもしょうがない。一番言いたいことを伝えることができればいいんじゃないかな。
総裁選には、林官房長官が出馬する意向を固めているほか、小林元経済安保相は「仲間と相談する」としています。
対する野党側にも動きが。
9月中に臨時国会を召集するよう、自民党に求めていく方針で一致しました。
国民民主党・玉木代表:
長すぎる夏休みを早くやめて、国民が苦しむ物価高騰対策に対応することを求めたい。
そして自民党は9日午後、総裁選の日程を9月22日告示、10月4日に投開票を行うことを決定しました。