次の総裁が注目される自民党。

その一方で、参院選の公約に掲げていた「2万円給付」の行方に有権者も気をもんでいます。

自民党の次の舵取りは誰が行うのか。

8日、総裁選にいち早く名乗りをあげたのは茂木敏充前幹事長です。

◆茂木敏充 前幹事長
「今回の自民党総裁選に出馬する」

高市早苗前経済安保担当大臣や、林芳正官房長官も出馬の意向を固めるなど、10月4日に決まった投開票日に向けて動きが慌ただしくなっています。

その一方で、気になるのが、辞任を表明する2日前(5日)の石破首相の発言です。

◆石破首相
「与党としての公約物価高対策としての給付金について、野党の皆さま方との協議をさらに進めていただきたい」

物価高対策として、参院選の公約に掲げていた国民1人あたり2万円の給付策を検討するよう指示しました。

ようやく議論が動き出すのか、と思った矢先の辞任表明。

毎月のように食料品の値上げが相次ぐ中、経済対策に暗雲が立ちこめています。

そこで、福岡の人たちはどのような物価高対策を求めているのか、街で聞いてみました。

◆街の人(減税を希望)
「2万円給付でしょ。おもしろくないよ」

Q.減税で特にやってほしいのは?
◆街の人(減税を希望)
「ガソリン税に所得税…税金はいっぱいある。4割くらい取られているでしょ、給料も。あれはかわいそう」

◆街の人(減税を希望)
「2万円給付なんかすぐ終わってしまう」

Q.どうして減税?
◆街の人(減税を希望)
「税金が高いから。特に消費税」

◆街の人(減税を希望)
「新しい総理に、まずは生活できるような環境を作ってほしい。出費を抑えるためにも税金を減らしてほしい」

こちらの女性は減税に一票を入れたものの、別の経済対策を望んでいます。

◆街の人(減税を希望)
「ライフラインの基本料金安くしてほしい。水道・光熱費・基本料金を」

一方、若い世代からは給付を希望する意見も上がりました。

◆街の人(給付を希望)
「税の大事さを学んできた中で減税は違うのかな」

◆街の人(給付を希望)
「大学生なので減税の恩恵がよくわからないから、現金ですぐもらえる方がうれしい」

福岡市内で40人に聞いたところ、減税を求める声が33人と全体の8割以上という結果になりました。

自民党の次期総裁は、このような街の声をどう政策に反映させていくことになるのかー

これから各候補の発言にも注目です。

福岡の街の声は8割が「減税を望む」でしたが全体世論も同じような傾向でして…

共同通信がこの前の6、7日に行った全国の世論調査で2万円の給付について「取り下げや減税など別の対策にするべきだ」という回答が70%を超えました。

そして「2万円給付案」の行く末ですが、少数与党は変わらないので給付に関しても「野党との調整」という難しい課題が待っていますし、そもそも次に選ばれる新しい総裁が「石破路線」をどれだけ踏襲するか、でも変わってきます。

ちなみに、ポスト石破の1人とされる小林鷹之氏は8日、フジテレビの番組で「私は一律2万円の給付については、適切ではないのではないかと思っている」と、自身の考えを強調しています。

テレビ西日本
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