石破首相の退陣に伴う自民党の臨時総裁選挙は、9月22日に告示、10月4日投開票の日程で最終調整しています。

退陣表明から一夜明け、石破首相は自民党の役員会で、7日の退陣表明について報告し、「おわびと感謝を申し上げる」とした上で、「臨時総裁選の手続きを進めてほしい」と要請しました。

一方、麻生最高顧問は会合で「まさか、きのう石破首相が辞任する話になるとは思っていなかった。どうせ言うならもっと早く言ってくれれば良かったのに」と述べました。

臨時の総裁選に向けては、選挙管理委員会で日程や方式などの調整が始まりました。

関係者によりますと、日程については、9月22日に告示、10月4日に投開票、方式は、国会議員に加え全国の党員らが投票する「フルスペック型」で実施する方向で最終調整していて、9日にも正式に決定する見通しです。

8日午前には、いち早く茂木前幹事長が、立候補する意向を表明しました。

自民党・茂木前幹事長:
今回の自民党総裁選に出馬する。私の全てをこの国に捧げたい。

一方、石破首相は記者団に、自らの内閣の閣僚らの立候補も「認められる」と述べました。

石破首相:
閣僚であるから総裁選挙に出馬することを妨げる理由は何もありませんので、それは当然、認められる。

閣僚では、林官房長官が総裁選に立候補する意向を固めたことが関係者への取材でわかりました。

また、小泉農水相の立候補の可能性が取り沙汰されています。

小泉農水相:
今まで私はとにかく党の分裂が修復するように、一致結束できる環境を作るのが大事だといった話を申し上げてきましたので、党の一致結束に対して自分が何ができるのかを考えて今後、判断をしたいと思います。

2024年の総裁選に出馬した小林鷹之元経済安保相は、フジテレビの番組に出演しました。

小林鷹之元経済安保相:
「ワン自民」の体制を作っていくことが急務だと考えています。その中で私自身にどういう役割が果たせるのか。
その点について仲間と相談して、自分なりに考え抜きたいと考えております。

2024年の総裁選で2位だった高市前経済安保相は、去就が注目されているものの、石破首相の退陣表明後、公の場に姿を現していません。

ただ、高市氏の周辺は「ここから忙しくなる」と話しています。

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政治部
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