石破総理大臣の急転直下の退陣表明から一夜明け、自民党内では早速、「ポスト石破」に向けた動きが活発化しています。
新総裁には一体誰がふさわしいのでしょうか。
■石破内閣の閣僚も出馬か
8日朝、官邸に現れた石破総理。
後任を選ぶ自民党総裁選に石破内閣の閣僚が立候補しても良いかと問われ。
【石破総理】「それは当然認められるものです(閣僚・副大臣が)総裁選挙に出馬することを妨げる理由は何もありません」
■“続投”から急転、苦渋の“辞任”決断
石破総理は去年10月の就任以来、選挙で少数与党に転落した後も、乗り越えるべき政治課題があるとして、続投を表明してきました。
しかし7日。
【石破総理】「身を引くという苦渋の決断をいたしました。臨時総裁選要求の意思確認に進んでは党内に決定的な分断を生みかねないと考えたからです」
自民党は8日、総裁選挙の前倒しを要求する議員からの書面を受け付ける予定でしたが、それが党を二分しかねないとの懸念があることも、退陣を決断した理由のひとつだといいます。
■「遅いんちゃいます」と街の人
この一報に、街の人は。
【街の人】「ええーそうなんや。いやなんか早いなみたいな」
【街の人】「遅いんちゃいます?もうちゃっちゃとしてもらわんと」
【記者リポート】「石破総理の辞任表明によって、8日に予定されていた総裁選前倒しの意思確認は中止になりました」
そして8日、党の選挙管理委員会が会見し、行われるのは総裁選前倒しの意思確認ではなく、総裁選挙だと正式に発表。
■立候補一番乗りは茂木前幹事長
これに一番乗りで立候補を表明したのは茂木敏充前幹事長で、「党や政府でさまざまな経験をした私の全てをこの国に捧げたい」と意気込みを語りました。
ほかには、去年の総裁選で2位だった高市早苗前経済安全保障担当大臣。
3位だった小泉進次郎農林水産大臣。
林芳正官房長官、小林鷹之元経済安全保障担当大臣の動向が焦点で、今後、「誰が」「いつ」立候補を表明するかに注目が集まっています。
■「野党との調整しっかりできる人」“小泉農水大臣の出馬がポイント”とも
「ポスト」石破には一体誰がふさわしいのか。
兵庫県が地盤で、前回の総裁選では小泉農水大臣の推薦人を務めた大串正樹衆院議員は…
【前回総裁選で小泉進次郎農水相の推薦人・大串正樹衆院議員(兵庫6区選出】「まだどういった方が手を挙げるかというのははっきりしてませんけれども、誰がなるにしても、党改革をしっかりやっていただくことと、そのうえで政策的にも国民の信頼、特に自民党支持層の信頼をしっかりと取り戻せる人でないと、なかなが次の政権運営は難しいのかなというふうに思いますね。しばらくは少数与党のままなので、野党との調整もしっかりできる人っていうのは1つ政権運営の大事なポイントになるかと思います」
そのうえで、「小泉農水大臣が出馬するかが、総裁選の1つのポイントになる」と述べました。、
■「自民党でないとやっぱり回せない、託さないといけないと思っていただける姿を」
また京都府が地盤で、前回の総裁選では小林鷹之元経済安全保障担当大臣の推薦人を務めた勝目康衆院議員も野党との連携の重要性を強調しました。
【前回総裁選で小林鷹之元経済安保相の推薦人・勝目康衆院議員(京都1区選出)】「法案・予算案を責任を持って国会にお出しをする以上は、安定的に原案が通っていくということが重要だろうと思うんです。そのための国会審議の環境というものを作っておかないと。この難しい時代を自民党でないとやっぱり回せないなと、託さないといけないなと思っていただけるような、そういう姿をしっかり提示していかないといけないと思っています」
混沌とする「ポスト石破」の行方。
国民が納得する新しい総裁が選ばれることになるのでしょうか。
(関西テレビ「newsランナー」2025年9月8日放送)