気象庁は9月8日、台風15号の接近に伴い5日に静岡県牧之原市から吉田町にかけて発生した突風について竜巻と断定しました。また、掛川市の突風については「竜巻の可能性が高い」との見解を示しています。
台風15号の接近に伴い、牧之原市静波から吉田町大幡にかけては9月5日午後0時50分頃、突風が発生し電柱が折れたり、トレーラーが横転したりする被害がありました。
気象庁は現地調査の結果、突風が発生した際に活発な積乱雲が付近を通過していたことに加え、移動する渦を撮影した画像が得られたことや目撃証言が得られたこと、さらに被害や痕跡が帯状に分布していたことから今回の突風について竜巻と認められると結論付けました。
突風の強さは風速 約75メートルと推定され、日本版改良藤田スケールでJEF3に該当するということです。
気象庁は「10年に一度のレベルの竜巻で国内では過去最高クラスの竜巻だった」との認識を示しています。
また、9月5日午後0時半頃には掛川市浜野から大坂にかけても突風が発生していて、気象庁は活発な積乱雲が付近を通過していたことに加え、建物壁面の高い部分に泥が付着していたことなどから、「竜巻の可能性が高い」と判断しました。
突風の強さは風速 約55メートルと推定されています。
静岡県の8日午後2時現在のまとめでは、牧之原市で1203棟の建物被害、吉田町で210棟の建物被害、掛川市で54棟の建物被害が確認されていて、ケガ人は牧之原市で74人、吉田町で11人となっています。