号砲が鳴った自民党総裁選。

姿を見せたキーパーソンの1人、小泉進次郞農水省は総裁選出馬についての質問に対し、無言で立ち去りました。

石破首相の退陣表明から丸1日。
ポスト石破として、小泉進次郞農水相、茂木敏充前幹事長、高市早苗前経済安保相、林芳正官房長官、小林鷹之元経済安保相の5人に注目が集まっています。

早々と出馬表明をした人もいれば、いまだ公の場に姿を見せない人も。
そして、石破首相の退陣表明でこんなところでも動きが。

日経平均株価が一時800円以上も値を上げたのです。

そして、自民党が選挙で公約に入れていた2万円給付などの物価高対策の行方は…。

8日午後3時半過ぎ、小泉農水相が石破首相の退陣表明後、初めて口を開きました。

小泉農水相:
(Q. 総裁選に出馬する意思はあるか?)今まで私は、とにかく党の分裂が修復するように一致結束をできる環境を作るのが大事だという話を申し上げてきましたので、党の一致結束に対して自分に何ができるのか、これを考えて今後判断をしたいと思います。

「一致結束に対して何ができるか」と語った小泉氏。
一方、“ONE自民党”という言葉を強調したのが、8日午後3時50分ごろ「イット!」に生出演した小林元経済安全保障担当相です。

小林鷹之元経済安保相:
“ONE自民党”の体制を作っていくことが急務。その中で私自身にどういう役割が果たせるのか、仲間と相談して自分なりに考え抜きたい。

早くも始まったポスト石破レース。
8日朝、いち早く出馬を表明したのは茂木前幹事長です。

茂木敏充前幹事長:
(少数与党で政権運営が厳しい)こんな時だからこそ、これまで党や政府でさまざまな経験をさせていただいた“私のすべて”をこの国にささげたい。

そして、石破政権の“要”を務める林芳正官房長官は「(Q. 一部報道で出馬の意向固めたとあるが)仲間の皆さんと前回も一緒に戦った仲間の皆さんもいらっしゃいますので、よく相談したい」と述べました。

関係者によると、林官房長官は総裁選出馬について検討しているということです。

石破首相の電撃辞任表明で自民党内が慌ただしくなる一方で、気になるのが物価高対策の行方です。

自民党が選挙で掲げていた現金2万円給付などの物価高対策は、参院選後50日が経過しても実現のめどが立っていない状態です。

街の人からは「結局何もできないんだよね。この物価高でね、国会議員の給料も下げたいね」「(Q. 現金2万円給付)覚えてます。公約として掲げてたならやるべきじゃないのか。(Q. 現金2万円給付は実現すると思うか?)いや、されないと思います」「連立をきちっと組んで、今実際に生活をしている人たち、少しでも豊かになるようにしてほしい」といった声が聞かれました。

待ったなしの物価高に、次の総裁はどう対応するのか。

自民党は9日、会合を行い、総裁選の日程や実施方式などについて検討を進める方針です。

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