日本維新の会の阿部弘樹議員、斉木武志議員、守島正議員の3人は8日、離党届を提出し、新会派を結成する方針を明らかにした。3人は、それぞれ離党に至った理由について記者会見で説明した。
斉木氏は先月、前原前共同代表の後任を選ぶための代表選挙に出馬し「電気代の値下げなど全国政党として国民のためにやっていくべき」と訴えていて、離党の理由としても「政策が、副首都法案をはじめとした大阪に特化している」と新執行部による党運営を批判した。また、「連立与党入りが水面下で始まっているが副首都構想を理由に安易に連立すべきではない」とも指摘した。
医師でもある阿部氏は「医療の中身を変える改革をしたかったがその機会になかった」ことを理由として挙げた。加えて、維新に所属していた石井章元議員が不正に秘書給与を受け取った疑いが持たれていることに「憤慨している」とした上でさらに「維新の現職議員がそういう人と親しい関係にあったことにも憤慨している」と強い不信感を示した。
大阪選挙区選出の守島氏は、維新は結党以来「保守政党に変わってしまった。大きな方向性が異なってきた」と述べる一方で、副首都構想などを含む大阪での改革は「間違っていなかった」としたうえで、「同調できるところは応援していきたい」とした。
3人は今後、斉木氏を代表とした「改革志向」の新会派を作る方針で、他党との連携に関しては、「与野党ともに等間隔で付き合っていきたい」と述べるにとどめた。