日々の暑さに嫌気がさした今年の夏ですが、そんな猛暑に耐え、例年以上の出来だという「ピオーネ」旬の味覚をツイセキしました。

【辰已キャスター】(広島中央卸売市場)
「午前6時のベルとともにセリが始まりました。掛け声とともに次々とフルーツに値がつけられていきます」

仲買人たちが競り落としていくのは…。

箱にビッシリと詰められた大粒のぶどう…。
『黒紫色』をした「ピオーネ」です。

【広印広島青果 果実部 富久研司 課長】
「夏の高温で、どこの産地も生育が早いが8月下旬から9月中旬にピークで、いま市場にもいっぱい入荷している。三次ピオーネはこの暑さでつくるのが大変だったが、生産者が水の管理をしっかりしていただいて、とにかく手をかけてとてもいいものを作ってくれているので糖度も高いし、おいしい」

「厳しい夏の暑さ」に耐え、まさに今が旬、「露地モノの最盛期」を迎えているピオーネ。

スーパーでも…。

【辰已キャスター】
「みてください!入ってすぐピオーネの売り場になっていてズラッと並んでいます。まさに旬ですね。糖度も十分です」

POPなど売り場づくりにもかなり力が入っている様子…。

【マルナカ可部店・土屋雄一 店長】
「今年はすごくモノも良くてすごく期待している」
Q:糖度が20度以上
「僕の記憶の中ではかなり高い方だと思う。いま市場が安定していて、お買い求めしやすい価格で出しているが、今後の見通しはまだわかりませんのでお早目にお試しいただければと思う」

お客さんの多くが売り場の前で足を止め気になっているようです。

こちらの女性は…。

【来店客は】
「私も(ピオーネの粒のように)こんなに大きな目になりたい!」
Q:今年ピオーネを食べるのは
「4回目くらい」
「これ見て、(糖度)20度といったらすごく甘いよ!」
「梨がちょっと今年は小ぶりで、お高いのかなと思ったので、ピオーネとかブドウを今年は買って食べている。甘くておいしかった」

そうした中、きょう8日、神石高原町で開かれたのは…。

【辰已キャスター】
「ぶどうごとに等級がつけられていますが、どれほどの大きさ、どれくらいの色で等級がつけられているのか、生産者がそれぞれ見ているようです」

生産者およそ80人が集まり出来栄えを確認する「ぶどう出発式」。
毎年、本格出荷前に行われる恒例行事ですが、今年は例年よりも1週間ほど早く開催されました。

<神石高原町のピオーネ畑から中継>

【辰已キャスター】
「さて、ここから神石高原町にあるピオーネ畑から中継でお伝えします。
まさにここから出荷の最盛期ということで立派な実がズラリとぶら下がっています。
露地物に関してはここからがピークだということで、まだまだ楽しんでいただきたいんですけれども、こちらの農園では何と2万5000房、栽培しているということで、今日は育てていらっしゃる神石高原ブドウ部会の前原さんにお話しを聞きます。よろしくお願いします。もう15年ほど育てていらっしゃるということですけれども、今年のブドウの出来はどうなのかフリップに書いてもらいました」

【神石高原ぶどう部会・前原孝史 部会長】
「今年のブドウは、色、味、玉張り、最高です!」

- 最高ということですが、今年は例年以上に暑かったので栽培が難しかったのかなと思うんですけれども神石高原町だからこそ、良かったんでしょうか?

【神石高原ぶどう部会・前原孝史 部会長】
「ここの畑は標高530メートル、7月、8月の暑い時期は、昼間は気温が34℃ぐらいまで上がりましたけども、明け方は21℃、22℃ぐらいまで下がります。その昼夜の寒暖差がこの美味しいブドウを作ったものと思います。食べる時は房の上の粒が甘いです」

【辰已キャスター】
「それでは、私も一粒頂きます。
<実食>
これは甘いです。ジューシーです。ありがとうございました。これからがピークということで、皆さんも召し上がって下さい。
以上中継でお伝えしました」

テレビ新広島
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