老朽化などを理由に解体が決まっている高松市の旧香川県立体育館について、再生に向けた提案を行う民間の団体が解体のための公金支出の差し止めを求める住民監査請求を行いました。
住民監査請求を行ったのは建築家などでつくる民間の団体、旧香川県立体育館再生委員会です。世界的な建築家、丹下健三さんが設計した高松市の旧香川県立体育館は老朽化と耐震不足を理由に県が10億円をかけて解体することが決まっています。
これに対して再生委員会は体育館を民間の資金でホテルとして再生させる計画を提案していますが、9月2日から解体業者を決める入札が行われ、1社以上の業者から応札があったということです。
住民監査請求では県は体育館の安全性について十分な調査を行っていないこと、解体費用が相場より著しく高額であること、体育館の価値を不当に軽視しているなどとして解体工事にかかる公金支出の差し止めを求めています。請求に対して香川県の池田豊人知事は。
(香川県 池田豊人知事)
「本日、監査委員事務局に請求書が届いたと聞いている。内容はまだ承知していない」
住民監査の結果は9月9日から60日以内に通知されることになっています。