災害時における外国人の支援について考えるセミナーが9月4日、岩手県盛岡市で開かれました。
セミナーはJICA(国際協力機構)などが開いたもので、4日は自治体の担当者など約30人が出席しました。
はじめにJICAの担当者が言語の障壁もあり外国人に情報が届きにくいことなど災害時における外国人の支援の課題を説明しました。
また、セミナーには大船渡市でワカメの養殖などを営むマルカツ水産の佐々木晶生社長とインドネシア出身で従業員のムハンマド・フセンさんも登壇し、2月の大規模な山林火災での経験を伝えました。
マルカツ水産 ムハンマド・フセンさん
「午後2時、私たちはすぐに車に乗り込んで避難先に向かいました。社長が迎えに来てくれました」
佐々木社長は「日頃からコミュニケーションをとることで、災害時も助け合える」と話し、お互いを知ることが大切だとの認識を共有しました。
JICA国際協力機構 東北センター 花立大民所長
「双方の理解がないと色んな衝突が起きるのが実態だと思うので、コミュニケーションがとれる社会を築いていければと思う」
JICAでは、今後もセミナーなどを開き自治体と連携して外国人の支援につなげていきたいとしています。