岩手県盛岡市内の高齢者施設で、皮膚のかゆみなどが生じる病気「疥癬(かいせん)」の集団感染が確認されました。保健所が注意を呼びかけています。
盛岡市保健所によりますと、市内の高齢者施設で、利用者や職員が皮膚のかゆみや発疹などの症状を訴えたことから、8月19日から9月2日にかけて、21人が医療機関を受診したところ、それぞれ疥癬と診断されました。
調査の結果、感染した人の衣類や寝具の取り扱いが適切ではなかったとみられたことから、保健所では手洗いの徹底など感染拡大防止策を指導したということです。
患者はそれぞれ快方に向かっているということです。
疥癬はダニの一種であるヒゼンダニが皮膚に寄生することで起こる病気で、肌と肌との接触や、衣類や寝具を介して感染が広がります。
保健所では、高齢者施設や保育所などでは、集団感染が発生する可能性があるため、これらの施設で皮膚のかゆみや発疹などの症状がみられた場合には、早急に医療機関を受診し、拡大を防ぐよう呼びかけています。
(岩手めんこいテレビ)