東京電力の小早川社長が9月4日、新潟県柏崎市の桜井市長と面会。小早川社長は6号機が再稼働されれば、2年を待たずに1~5号機の廃炉を含む検討を行う方針を示し、桜井市長は条件が整えば6号機の再稼働を容認する考えを表明しています。
4日、柏崎市の桜井雅浩市長と面会したのは、東京電力の小早川智明社長です。
【東京電力 小早川智明 社長】
「市長から頂戴していた確認事項に関して、当社の考え方・方向性についてとりまとめてきた」
去年8月、東京電力は今回と同じように柏崎市から提示された確認事項に回答。桜井雅浩市長から再稼働の要請があれば容認する考えが示されていましたが…
【柏崎市 桜井雅浩 市長】
「何よりもこのような事態に至ったのは、御社の7号機特重施設の工事に起因する。4年以上も遅れるという」
7号機のテロ対策施設の設置が大幅に遅れ、東京電力が6号機の再稼働を先行する方針を表明。これを受け、桜井市長が1~5号機の廃炉計画などの確認事項について改めて回答するよう求めたのです。
【東京電力 小早川智明 社長】
「6号機の再稼働後、2年を待たずに前倒しを図り、1~5号機に関して廃炉を含む最適な電源構成の道筋を確実につけていく」
東電は、去年の回答では「6・7号機の再稼働後、2年以内」としていた1~5号機の一部の廃炉を含む検討について「2年を待たず」という表現に変え、前倒しする考えを示しました。
回答を受け取った桜井市長は…
【柏崎市 桜井雅浩 市長】
「柏崎市長として東京電力柏崎刈羽原発6号機の再稼働について理解することを表明する」
検査などを経て、原子力規制委員会が運転を認めれば6号機の再稼働を容認する考えを示しました。
【柏崎市 桜井雅浩 市長】
「東京電力にとって、日本にとって、そして柏崎にとっても意義があるとずっと申し上げてきているので、私の考えに全く変化はない」
【東京電力 小早川智明 社長】
「市長をはじめ、地元の皆さんとしっかりとコミュニケーションをとって、さらにご理解いただけるように、もしくは地元の方々にご信頼いただけるような発電所を目指していきたい」
ただ花角知事は11月以降に判断を示し、その後県民の信を問う考えで、結論が出るまでにはまだ時間がかかりそうです。