暴力団事務所に電話し、家宅捜索に入る旨を事前に伝えたとして静岡県警の男性警部補が減給処分となりました。
減給10分の1（1カ月）の懲戒処分となったのは静岡県東部地区の警察署に勤務する男性警部補（50代）です。
男性警部補は2025年6月、警察が被害届を受理した脅迫事件に関連して暴力団事務所を家宅捜索する際、事前に当該の暴力団事務所に電話をして「捜索に行くので立ち会いをお願いしたい。10時頃に行く」と伝えました。
この時、男性警部補は家宅捜索の理由について明らかにしていないということですが、静岡県警は捜査情報の漏洩にあたるとして9月4日付で懲戒処分を行いました。
男性警部補は立会人の確保や捜索の際にトラブルに発展することを未然に防ぐためと釈明した上で、電話したことを認めています。
警察によると、この暴力団事務所の組員が別の捜査員に電話があったことを伝えたため情報漏洩が発覚したということです。
静岡県警は9月4日、地方公務員法違反の疑いで男性警部補を書類送検しています。
