村井知事は、9月3日に始まった宮城県議会9月定例会で、県知事選挙への立候補を正式表明しました。当選すれば6期目で多選批判もある中、道半ばの政策があるとして、「最後まで形ができるまでやらなければいけない」と決断の理由を話しました。

3日午後、議場へ向かう、村井知事。

記者「一言いただいてもいいですか?」
村井知事「相当気合を入れて臨みたいと思います」

予算案の説明に先立ち、村井知事は、10月の知事選挙に立候補する意向を正式に表明しました。

宮城県 村井知事
「まさに現在、私たちは人口減少・少子高齢化への対応、新たな産業構造への転換という大きな課題に直面しています。未来へと続く持続可能な宮城県を築きあげるため、私は再び知事選挙に出馬し、次の4年間においても、県民の皆さんがこの宮城に住んでよかったと心から思えるよう、全身全霊を捧げて取り組んでまいりたい」

2005年の知事選で初当選を果たした村井知事は、現在5期20年目です。強い発信力やリーダーシップに評価がある一方、宿泊税の導入や、仙台医療圏の病院再編構想などの進め方に対しては、「トップダウン」との批判も相次ぎました。

仮に6選を果たせば、県政史上最長で、「多選」に懸念を示す声も上がる中、決断の理由を次のように説明しました。

宮城県 村井知事
「いろんな事業、今動いていてもう間もなく花開くというところで、人が代わってブレーキを踏んでしまうといったようなことをしてしまうと、ここまで県職員の皆さんと一緒に努力してきた4年、5年が無駄になってしまう。自分がなんとしても最後まで形ができるまでやらなければいけない」

具体的には、病院再編構想と企業誘致をやり遂げたいとしています。

県知事選挙をめぐっては、すでに角田市の元職員・伊藤修人氏(33)が立候補を表明、県議の遊佐美由紀氏(62)が立候補の意向を示しています。

県知事選挙は10月9日に告示、26日に投開票されます。

仙台放送
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