去年2月、仙台市青葉区の住宅に侵入し、男性に暴行を加えて死亡させたうえ、現金1400万円を奪った罪に問われている男について、仙台地方裁判所は懲役26年の実刑判決を言い渡しました。

リフォーム会社の元社員、宮城野区鶴巻の無職、佐藤加寿也被告(45歳)は、去年2月、当時担当していた、青葉区折立の住宅に侵入し、住人の大塚修さん(当時72歳)に、暴行を加えて死亡させたうえ、現金1400万円を奪った強盗致死などの罪に問われていました。

これまでの裁判で、佐藤被告は起訴内容を認めていて、犯行の計画性などを踏まえた量刑が争点となっていました。

9月3日、仙台地裁で開かれた判決公判で、榊原敬裁判長は「犯行計画は周到なものではなく、犯行前に逡巡している様子もうかがえるなど、犯意が強固であったとは評価しがたい」とした一方、「仕事上で知った事実を強盗のために悪用したことには、強い非難を向けなければならない」と指摘。

検察の懲役30年の求刑に対して、懲役26年の判決を言い渡しました。

判決を受けて、佐藤被告の弁護士は本人と相談したうえで、今後の方針を決めたいとしています。

仙台放送
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