静岡県内は9月2日も真夏のような日差しが照り付け6地点で猛暑日になりました。連日続くこの暑さ、熱中症に特に気を付けなければならないのが高齢者です。また、暑さが原因の火災にも注意が必要です。

2日も県内は厳しい残暑となっていて、最高気温は網代で36.7℃、静岡で36.1℃、川根本町で36℃など、6地点で猛暑日となりました。

9月なのに続く猛暑。

気象庁は1日、この夏の静岡の平均気温は平年より2.2℃高く、3年連続で「最も暑い夏」を記録したと発表しました。

連日熱中症対策が求められるなか、特に気を付けなければならないのが高齢者です。

この日、薬剤師が訪れたのは高齢者の自宅です。

中沢保さん(85):
少しめまいがあって、食があまり進まなくて体重が減った。3カ月くらいで10キロ落ちた

静岡市葵区で一人暮らしをしている中沢保さん(85)。

8月、自宅で熱中症を発症し、20日ほど入院していました。

にじいろ薬局・薬剤師 沼尾光太さん:
家の中でも熱中症になるので、冷房を付けてこまめに水分補給を。一度にたくさんとらなくて良いので

中沢保さん(85):
冷房はいつも付けているが、水分はあまりとりたくない。喉につまるような感じで、水分不足を自覚していた

体内の水分量が少ないうえ、温度に対する感覚も弱い高齢者。

家の中では扇風機ではなくエアコンを使用することや、体を動かして汗をかき、熱を放出することも大切だと呼びかけます。

にじいろ薬局・薬剤師 沼尾光太さん:
夏もすごく暑くなってきている。昔はこれで大丈夫だったという方もたくさんいるので、その感覚のズレが室内の熱中症の怖さ

また、こうした暑さが一因とみられる事態も発生しています。

8月31日、三島市の公園の駐車場で車が焼ける火事が発生。

原因とみられるのがダッシュボードに置かれた携帯電話のモバイルバッテリーです。

こちらはNITE・製品評価技術基盤機構の実験映像。

高温の車内にモバイルバッテリーを放置すると徐々に膨らみ煙が…。

そして発火につながりました。

この日の三島市の最高気温は36.7℃。

車の所有者は約4時間にわたり日の当たる場所に車を止めていました。

暑さ対策でハンディファンを使っている人も多くいますが、モバイルバッテリーや携帯型の扇風機のようにリチウムイオン電池を使った製品は熱や衝撃に弱いため、使用の際は注意が必要です。

気象台によりますと猛烈な暑さは9月3日も続く見通しで、引き続き熱中症への厳重な警戒が必要です。

テレビ静岡
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