「食欲の秋」の到来です。
旬の食材の一つであるサンマが鮮魚店に並び始めました。
一方、2025年の記録的な暑さで鹿児島で獲れる魚にも影響が出ているようです。
中西沙綾記者
「魚がずらりと並ぶこちらの鮮魚店の一角に、秋の味覚サンマが並んでいます。身が大きくて脂ものっていて、とってもおいしそうです」
鹿児島市中央町にある鮮魚店です。
2025年は良いサンマが入っているようです。
さかな卸センター・福重幸雄代表
「魚体が今年は良い。サンマ自体が太っているので食べてもおいしいし、価格も去年からするとだいぶ安くなっている」
北海道や東北でサンマが豊漁とあって、こちらの店での販売価格は一匹300円。
店頭に並び始めた8月は400円でしたが、1カ月で100円安くなり、今後も価格は安定すると予想しています。
一方、全国的に記録的な暑さが続き、鹿児島でも獲れる魚に影響が出ています。
福重代表
「青物魚のサバやアジとか、深いところにいない魚が潜って全然取れない」
海面の温度が高いと魚たちは温度が低い海の下の方へ潜ってしまいます。
そのため、これから旬を迎えるサバをはじめ、鹿児島名物のキビナゴなどの漁獲量が例年に比べて減少傾向に。
販売価格を抑えようと店も工夫しています。
福重代表
「半分におろしたり片身ずつ売ったり。買いやすい値段で頑張っている」
徳重さんは今後、暑さが和らぎキビナゴなどの漁獲量が安定すれば販売価格も落ち着くとみています