鹿児島実業高校3年の古川千裕選手が19歳以下の女子バレーボール日本代表セッターに選ばれた。2025年7月、日本代表として初めて世界選手権に出場し日本は7位に。世界を経験して芽生えた“新たな夢”を聞いた。

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鹿児島県湧水町出身 古川千裕選手

「初めての世界選手権で緊張した。メダルを取ることが目標だったので、取ることができなくて悔しかったんですけど、思いっきりプレーもできたし、良い経験ができて良かった」と語るのは、鹿児島県湧水町出身、鹿児島実業高校3年の古川千裕選手。女子バレーボールU19日本代表のセッターだ。

身長172センチの古川選手は白帯の位置からあげる「高い」トスに加え、セットアップに入る「速さ」を兼ね備えた司令塔だ。

2025年1月の春高バレーでは全国の強豪を翻弄、その活躍が関係者の目に止まり、2025年6月、19歳以下のカテゴリーで日本代表に初選出された。

2025年6月 19歳以下の日本代表に初選出!
2025年6月 19歳以下の日本代表に初選出!

U19日本代表として世界選手権に出場

自分の名前が書いてあるJAPANのユニホームを着たとき、どんな気持ちだったかと聞くと、「自分の名前が入ってて、めっちゃうれしかったです!」と素直に喜びを語る古川選手。2025年7月にはクロアチアとセルビアで開かれた19歳以下の世界選手権に出場、古川選手は大会途中からスタメン出場する機会が増えた。

「(コートに)入った時に緊張したんですけど、相手スパイカーが打った時は“これが世界なんだな”ってワクワクしました!」と話す古川選手。鹿児島実業での指導歴13年目の谷口祐介コーチは「コミュニケーションをとって自分が引っ張ろうという姿は昔とは少し変わった。前へ前へ出て強打をあげようとか、フェイントに関しても諦めずに行くようになった」と、世界選手権後の古川選手の変化について語った。

世界を経験して生まれた“新たな夢”

24チームが出場した今回の世界選手権では日本は7位に。初の大舞台を経験し古川選手には“新たな夢”が芽生えた。

「目標はシニア(の日本代表)に入ること。それに向けて今自分に足りないものがたくさんあるので、それを努力してできるように頑張りたい」

しかしその前に、高校3年間の集大成、春高バレーが待っている。鹿児島実業は2年連続3回目の全国大会出場を目指し、10月31日からの鹿児島県予選に臨む。古川選手は「まずは春高県予選で優勝するために、3年生の自覚を持ったプレーができるように、一人一人一丸となって優勝を目指したいのと、と、今後について力強く語った。

春高で2年連続の全国へ。そして、いつか日本代表の司令塔にー
古川選手の挑戦はこれからも続く。

鹿児島テレビ
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