参院選大敗を総括する自民党の両院議員総会が行われ、森山幹事長ら党三役全員が辞任の意向です。
辞任の意向を石破首相はどのように対応していくのでしょうか。
両院議員総会を終え、2日午後5時半前、官邸に戻ってきた石破首相。
石破首相:
しかるべき時期に責任を判断するが、まず国民が「やってもらいたい」と思っていることに全力を尽くす。
午後1時半、自民党両院議員総会の会場に右手を挙げながら現れた石破首相。
参院選大敗の総括報告に先立ち冒頭、首相がある言葉を繰り返して謝罪しました。
石破首相:
至らなかったこと、それは全て私の責任であります。同志の方々を多く失ったこと、それはひとえに私の責任であります。心から深く深くおわびを申し上げます。大変に申し訳のないことでございました。
“私の責任”という言葉を4回繰り返し、そして…。
石破首相:
地位に恋々とするものでは全くございません。しがみつくつもりは全くございません。しかるべき時にきちんとした決断をする。
さらに冒頭のカメラ撮影の後、総会の中で石破首相を支えてきた党のナンバー2、森山幹事長が辞意を表明。
そして小野寺政調会長も辞意を総理に伝えたことを記者団に明かし、鈴木総務会長も辞任の意向を伝えたといいます。
参院選の総括に合わせ起こった党執行部の“辞意ドミノ”。
一方、両院議員総会の場で非公開で行われた参院選の総括報告では、石破首相や党執行部の責任に直接触れる部分はなかったといいます。
最後に“解党的出直しに取り組み、真の国政政党に生まれ変わる”と結ばれた参院選の総括。
総会に出席した議員からは…。
自民党・片山さつき参院議員:
「総括」は比較的バランスの取れたものだと私も思いましたし、(首相が)しかるべき時に判断すると、地位に恋々としないとおっしゃったことは、多くの方が評価するとおっしゃっていた。
一方で、首相の“しかるべき時に進退を判断する”発言に疑問を呈したのは、小林元経済安保相です。
元経済安保相・小林鷹之衆院議員:
その中身と石破総裁自身の過去のご発言。選挙結果をなめてはいけないというご発言の整合性をどう取ればいいのか。(総裁選の前倒しについては?)総理総裁からその責任の取り方について、何ら変更がない場合には署名をさせていただくと。
執行部の辞意ドミノという大揺れの中、石破降ろしの動きはどうなるのか。
つい先ほど所属議員に対し、総裁選前倒しの是非を問う意思確認を8日月曜日に行うことが正式に伝えられました。