サントリーホールディングスは、新浪会長が辞任したと発表しました。
新浪氏が購入したサプリメントについて、捜査が行われたことを受けたものだということです。

2024年12月、当時サントリーホールディングスの社長として「世界各国でより一層深く信頼され、愛される会社を目指してまいります」と語っていた新浪剛史氏。

自らのサプリメント購入をめぐり、会長を辞任したことが明らかになりました。

2日午後3時から開かれたサントリーホールディングスの緊急会見。

サントリーHD・鳥井信宏社長:
新浪氏が適法であるとの認識のもとに購入したサプリメントに関して、捜査が実施されたとの説明があった。現在警察当局による捜査中であるとの認識をしております。

鳥井信宏社長は、新浪氏が購入したサプリメントに関して捜査が実施されたことについて、“ガバナンス上極めて深刻な事案である”と認識し、外部弁護士によるヒアリングを実施したと説明。

新浪氏から、“役職を辞任したい”との申し出を受けて、1日付で受理したと述べました。

捜査関係者によりますと、日本では違法に当たる大麻成分を含む錠剤が、海外の知人から新浪氏に送られていた疑いがあるとして、福岡県警が8月22日に麻薬取締法違反の疑いで新浪氏の都内の自宅を捜索しました。

これまでの捜査で違法薬物は見つかっておらず、簡易尿検査の結果は陰性でした。

新浪氏は「適法であるとの認識のもとにサプリメントを購入した」と説明しているということですが、鳥井社長は「サプリメントに関する認識を欠いた新浪氏の行為は、代表取締役会長として求められる資質を欠くと言わざるを得ない。業績にも影響があるという可能性もあると思っている。全社一丸となって信頼回復に取り組んでまいります」と述べました。

一方、経済同友会によりますと、3日の定例会見に代表幹事を務める新浪氏本人が出席するということです。

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