新型コロナウイルスの感染が広がっています。岡山県では6週連続、香川県では7週連続の増加です。新学期がスタートしたばかりですが、臨時休校する学校もあり子供たちの流行に注意が必要です。
岡山市南区の「すこやかこどもクリニック」。8月上旬には一旦ゼロになっていた新型コロナの患者が2週間ほど前から増え、9月1日は1日で5人の感染が確認されたといいます。
(すこやかこどもクリニック 江口直宏院長)
「子供の感染経路は(1)家族内(2)大人数のイベント 参加後に発症だったが、ここ数日そういった背景のない発生パターンが出てきている」
夏休みで人の往来が増えたことなどから全国的にも新型コロナの感染が拡大。岡山で6週連続、香川でも7週連続の増加となっています。岡山市内の中高一貫校では、生徒の約3割に症状が認められ、1日から臨時休校になっています。
国立健康危機管理研究機構によりますと現在、流行しているのは、かつて猛威を振るったオミクロン株から変異した通称「ニンバス」。「カミソリでのどを切られたような激痛」と表現されるほどの痛みが特徴で、せきや鼻水といった夏風邪に似た症状から始まり、急激に悪くなるといいます。
夏休みが明けた今、子どもや10代の流行には特に注意が必要です。
(すこやかこどもクリニック 江口直宏院長)
「集団生活が戻ってくるので大きな流行が起こらないか注意を払う必要がある。喉の痛みがある場合はコロナではないかと疑うことも必要」
発症後、5日間は感染リスクが高いとされる新型コロナ。小まめな手洗いや場面に応じたマスクの着用が必要です。マスクを着用すると呼吸がしづらくなります。暑い日が続きますので、熱中症に注意しながら着用してください。
また感染防止には室内の換気が効果的ですが、こちらも熱中症防止の観点からエアコンの使用は続けてください。そして症状など異変を感じたら早めに医療機関を受診するようにしてください。