地表に噴き出した真っ赤な溶岩が、大地を覆うように山の斜面をゆっくり流れていきます。
この映像が撮影されたのは8月28日。
イタリア・シチリア島にあるヨーロッパ最大の活火山、エトナ山です。
2025年6月2日に撮影された噴火の瞬間映像では、灰や岩石が噴煙となって空高く噴き上がる様子がわかります。
そして、約3カ月後に再びエトナ山が噴火。
真っ赤な溶岩は火口から川のように流れ出し、噴火を繰り返したのです。
世界遺産に登録されているエトナ山は、溶岩流やクレーターなど、火山の跡を間近で観察できることから、多くの観光客が訪れる観光スポットになっています。
しかし、今回の噴火によって事態は深刻です。
ロイター通信によると、地元の山岳救助隊は観光客らに、溶岩から少なくとも50メートルは離れるよう規則を義務付けました。
地元の山岳救助隊:
私たちはガイド同伴の観光客の流入を監視するためにここにいます。溶岩流に近づきすぎないこと。グループの人数を10人以下に抑えることを呼びかけています。
溶岩は依然として流れ続けていることなどから、山岳救助隊は観光客らの安全を守るため、監視を続けています。