日本の墓地を荒らす外国人男性の姿を映した動画。
今、SNSで批判が殺到し、在日オーストラリア大使館が異例の注意喚起を行う事態となっています。

問題の動画が投稿されたのが8月4日。

外国人男性:
大勢の死者がいる墓地がある。すごいことになってきたぞ。

外国人男性が侵入したのは、山梨・富士河口湖町にある霊園とみられます。

動画を撮りながらお墓の中をうろうろと歩く男性。
手にしたのは、お墓に置かれていたお供え物の缶酎ハイ。

すると、驚きの行動に出たのです。
一気に酎ハイを飲み干し、缶とお墓で乾杯するようなしぐさをしました。

外国人男性:
怒りながら死んだなら、復讐できますように。

この男性は、オーストラリアからの渡航者でした。

迷惑行為は別の日に投稿された動画でも。
あろうことか、故人を供養するために立てられた卒塔婆を振り回していたのです。

さらに、モデルガンらしきものを持って悪ふざけをしたかと思えば、お供え物とみられるウサギの置物に触るなど、まさにやりたい放題。

SNSで批判の声が相次いでも、男性に反省するそぶりはありません。

外国人男性:
墓地でやったことがすごく騒がれているが、俺は全く気にしていない。むしろあの動画は気に入っているよ。

近隣住民は「えー!うそでしょ。いやー信じられない、なんでこんなことをするの」「どうしても(お供え物は)ご先祖さまのものになる、考えられない」と驚きを隠せません。

男性が投稿した動画では、墓荒らしの他にもこんな危険行為が。

橋の欄干に立つ男性。
次の瞬間、橋の上から河口湖へとダイブ。
事故にもつながりかねない行為です。

男性はどのような罪に問われる可能性があるのでしょうか。

橋下綜合法律事務所・溝上宏司弁護士:
お供え物を食べたことについては窃盗罪として10年以下の拘禁刑、または50万円以下の罰金。卒塔婆の破壊行為について3年以下の拘禁刑、または30万円以下の罰金。

警察はネット上に映像が上がっているのは承知していて、必要な捜査を進めていくとしています。

一方、SNSで渡航者に現地の法律とルールを順守するよう注意を呼びかけた在日オーストラリア大使館は、番組の取材に対し「今回のケースも含めトラブルが増えており、総合的な判断として注意喚起を促すメッセージを発信した」と話しています。