自民党が2日午後に開いた参議院選挙の敗北を総括する両院議員総会で、森山幹事長が「退任したい」と表明し、その後、森山氏を含む幹部4人が、それぞれ石破首相に辞任する意向を伝えました。

午後1時半からの総会の冒頭、石破首相は参院選の敗北について「総裁である私の責任だ」として陳謝しました。

その後、示された参院選の総括の報告書には「物価高対策」や「政治とカネ」など、「自民党離れ」を招いた9つの要因が盛り込まれていて、「解党的出直しに取り組む」としています。

総会は約3時間にわたり行われ、報告書などを巡って議員35人が発言した後、森山氏が「幹事長を退任したい」と表明しました。

森山幹事長:
選挙の責任者は幹事長である私であります。選挙結果の責任をとるべく、幹事長の職を退任させていただきたいと思います。私の進退につきましては、任命権者である石破総裁にお預けいたします。

森山氏は総会の後、石破首相に「進退伺」を提出し、森山氏とともに党の四役を務める、鈴木総務会長、小野寺政調会長、木原選挙対策委員長も石破首相に辞任する意向を伝えました。

石破首相は記者団に対し、森山氏の進退について「適切に判断する」と述べました。

石破首相:
私として適切に判断いたしますが、森山幹事長が色んな場でつらくて厳しいことをやっていただいた。余人をもって代えがたい方だと思っています。

その上で、自身の進退については「しかるべき時期に責任を判断するが、まず国民がやってもらいたいと思っていることに全力を尽くす」と述べ、当面、続投する意向を表明しました。

一方、総括を終えたことを受け、総裁選の前倒しを求めるかの意思確認の方法について、選挙管理委員会が所属議員に通知を出しました。

賛同する場合は書面に署名・捺印の上、8日午前10時から午後3時までの間に議員本人が党本部を訪れ、提出するよう求めています。

小林鷹之元経済安保相:
私自身、署名をさせていただきます。選挙結果をなめてはいけないという(石破首相の過去の)ご発言の整合性というものをどうとればいいのか、ちょっとまだ自分の中でそしゃくできていません。

小林史明環境副大臣:
総裁選をやり直すべきだと、役職をやめる必要があるのかと確認したところ、総理はそのような思いはないと。なので自由に主張していただいて結構だと。

鈴木宗男参院議員:
私は石破総理・総裁が進退に言及する必要はないと思っています。

総裁選の前倒しには、国会議員と都道府県連の代表者の過半数の賛成が必要で、当日、結果が公表される見通しです。

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