コメの価格が高止まりする中で迎えた新米シーズン。福井県内では新米のハナエチゼンが出回る中、一部の店では2024年産コシヒカリの割り引きが始まっています。取材した店では、新米ハナエチゼンと同じ価格に。果たして消費者は、どちらを選ぶのでしょうか?
        


◆去年産コシヒカリを値下げし新米ハナエチゼンと同価格に

福井市のAコープやしろ店では、新米の県産コシヒカリが入荷する9月10日を前に、2024年産の県産コシヒカリを値下げしました。5キロ5054円を4298円に、10キロ9914円を8510円にそれぞれ1割引きにしました。
 
これは、新米のハナエチゼンと同じ価格です。
     
店としては、コシヒカリの新米が本格的に流通するのを前に、2024産米を売り切る狙いがあります。新米のハナエチゼンと2024年産コシヒカリを同じ価格にし、あえて隣に並べました。
  
2日は、朝から消費者が値段を見比べる姿が見られました。

買い物客は「新米を食べたいが価格を考えると安い方がいい。(令和の米騒動は)打撃がすごかった。コメを食べたかったが冷凍うどんを食べた」と話していました。
  
店によりますと、新米のハナエチゼンと2024年産のコシヒカリの売れ行きは、半々だということです。

◆コシヒカリ価格は2024年の1.5倍か

10日頃にも入荷する新米のコシヒカリの価格について、山上副店長は「全国的にコメの価格が高いと聞いているので消費者に少しでも安く提供できるようにと思うが、農家も営農できるような基準となる価格がないので、設定に悩む」と話します。
   
福井市のコメの卸販売会社・福井精米では、店頭での販売価格は5キロで5000円、10キロで1万円と、2024年の1.5倍から1.6倍ほどになるのではないかとみています。

福井テレビ
福井テレビ

福井の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。