釧路湿原周辺のメガソーラーの建設をめぐり、釧路市教育委員会が「現状回復を求めることができる」などとした文化庁の見解を事業者に文書で提出したことに対し、事業者側は近日中にも、すでに行政に提出している調査書の再確認などを求める回答をする予定であることがわかりました。
釧路市北斗の釧路湿原の周辺地域では、大阪市の事業者がソーラーパネル約6600枚を設置する工事を行なっています。
釧路市教委は事業者の工事現場付近に生息する国の特別天然記念物のタンチョウやオジロワシなどへの影響調査が不十分だと指摘。再調査を求めています。
また市教委は事業者に「タンチョウなどへの影響が軽微でない場合に罰則が科される可能性や現状回復を求めることができる」などとした文化庁の見解を文書で提出しました。
事業者はUHBの取材に「順を追って言われたことに対して適切な対応を行っている」と工事を続ける考えを明らかにしたほか、近日中にもすでに事業者が行政に提出している調査書の再確認のお願いなどを回答する予定だということです。
また釧路市だけでなく、文部科学省や文化庁にも同様の内容を伝えることを検討しているということです。