安心のはずのオートロック。
それを突破し、マンション内に侵入したとして、自称、札幌市南区に住む48歳の会社員の男が逮捕された。
その手口は「共連れ」と呼ばれるものだ。
「共連れ」の手口で男がマンションに侵入
事件が起きたのは8月17日午前8時40分ごろ。
男はマンションの住人の後をつけてオートロックを通過。
1階の共同スペースまで侵入した疑いが持たれている。
男がマンションの共同玄関にいるところを、男の知人が発見し、不審に思い警察へ届け出た。
調べに男は「間違いありません」と容疑を認めているという。

“共連れ”が凶行につながった事件も―
“共連れ”による侵入が凶行につながった事件もある。
8月20日の夜、神戸市のマンションで会社員の片山恵さんがエレベーター内でナイフで刺され、命を奪われた。
殺人の疑いで逮捕・送検された谷本将志容疑者は、片山さんがオートロックを解除した直後、侵入したとみられている。
自分で刺したことを認めたうえで谷本容疑者は。
「路上で見かけた女性を好みのタイプだと思い、後をつけた」

被害を防ぐには
被害を防ぐにはどうしたらいいのか、専門家は。
「後ろに人がいたということはあると思う。そういう時はお先にどうぞという感じで譲って、言いにくかったらもしもしと言って電話がかかってきたふりをしてオートロックの前からどけていただく。その人はカギを持っていたら自分で入りますし、住民以外でしたら立ち去るしかないのでハッキリします」(防犯アドバイザー 京師美佳さん)
「共連れ」を防ぐ方法
「共連れ」を防ぐ方法は主に以下の3つ
■「ダブルターン」
あとを付けられているかもと思ったら、2回角を曲がる
それでも、ついてきている場合は尾行を疑う
■「お先にどうぞ」
マンション入り口まで付けられてしまった場合
「お先にどうぞ」と先を譲り、共連れを防ぐ
言いずらい場合は、電話がかかってきたふりなどをして前に行かせる
■「壁に背を向ける」
一緒にエレベーターに乗ってしまった場合は、背中を見せない
非常ボタン近くで壁を背にして、ボタンをすぐ押せる態勢をとる
相手より下の階で降りる
