愛知県豊橋市で8月31日に起きた倉庫火災では、油を含んだ廃棄物が高温で発火した可能性もあり、警察が詳しく調べています。名古屋市消防局は、「揚げかす」でも火災につながる恐れがあるとして、実験動画を公開して注意を呼びかけています。
鍋に入れているのは、天ぷらを揚げたときに出る「揚げかす」です。火からは下ろしていますが、油が酸素と反応することで温度が上がっていきます。
およそ1時間半後には煙がもくもくと上がり、さらに時間が経って400℃を超えると炎が上がりました。
名古屋市消防局予防課の正木健太郎さん:
「揚げた後の油を冷まさずに熱を持ったまま、多量に重ねてギュッとする形で入れたので、中で熱がこもり、油が酸化することで発熱していきます。(名古屋市内で)自然発火の件数はここ5年で25件。油を拭いた布などを、ごみ箱など積み重ねるような環境下においてしまって、酸化・発熱して熱がたまって発火にいたる」
正木さんによると「熱が逃げるように詰め込みを避けて、高温になる所に置かない」「水につけるなどしてしっかりと冷ましてから捨てる」などの注意が必要ということです。