アメリカのトランプ大統領は、自身のSNSでインドとの関税交渉をめぐり、「彼らは今になって関税をゼロに引き下げることを提案しているが、手遅れだ」と主張しました。
アメリカのトランプ大統領は1日、自身のSNSに「インドがこれまでどの国よりも高い関税を我々にかけているため、我々の企業はインドと取引ができないのだ。完全に一方的な災難だ!」などと投稿して批判しました。
その上で「インドは石油や軍事製品のほとんどをロシアから購入していて、アメリカからの購入はごくわずか。彼らは今になって関税をゼロに引き下げることを提案しているが、手遅れだ」などと主張しました。
トランプ政権は8月下旬、ロシア産原油を購入していることへの制裁として、インドに対して追加関税を50%に引き上げました。
中国で1日、インドのモディ首相や、ロシアのプーチン大統領らが上海協力機構の首脳会議に出席し、関係各国が結束をアピールしましたが、アメリカのメディアは「インド、ロシア、中国の新たな友好関係は、トランプ政権による強硬な貿易・外交政策がもたらすリスクを浮き彫りにしている。これはアメリカのライバル国に連携強化を促し、やがて西欧諸国以外の国々におけるアメリカの影響力を低下させる可能性がある」と危機感を示しています。