ウクライナ最高会議の元議長が銃で殺害され、52歳の男が拘束されました。
捜査当局は「ロシアの関与が疑われる」としています。
この事件は8月30日、ウクライナ西部リビウの路上で最高会議の元議長、アンドリー・パルビー氏が何者かに銃撃され、その場で死亡したものです。
地元メディアはフードデリバリーの格好をした人物が待ち伏せて発砲し、逃走する映像を公開していました。
捜査当局は31日、隣接する州でリビウ在住の無職の52歳の男を殺人などの疑いで拘束し、「ロシアの関与が疑われる」との見解を示しました。
地元メディアは、この男がロシアの治安機関から戦死した息子の遺体の所在をめぐり約1年間、脅迫を受けていたと伝えています。
殺害されたパルビー氏は対ロシア強硬派として知られている政治家で、2014年に親ロシア政権の崩壊を招いた「マイダン革命」を主導した一人です。
2016年から2019年までは最高会議の議長を務めました。
ゼレンスキー大統領は自身のSNSで哀悼の意を表し、「事件の解明に向けて捜査を進めている」と述べました。