AIキャラクターとの会話で言語を学ぶアプリ「Duolingo」。
ルイス・フォン・アーンCEOが教育格差解消への思いを語りました。
“内向的で無気力なティーンエージャー”というパーソナリティーを持つAIキャラクターが多くの日本人が抱える“英語を話すことへの抵抗感”や“間違えるのが怖い”を払拭(ふっしょく)するキーパーソンになるかもしれません。
2024年から言語学習アプリ「Duolingo」を活用している女性は、継続的に学び続けられる理由の一つとして登場するキャラクターの存在があるといいます。
Duolingo歴2年目・会社員(30代):
イングランドのプレミアリーグが好き。現地観戦にも行く。(現地のサポーターと)選手とかチームについて「こうだよね、いいよね」と語り合いたい。キャラクターがかわいくてポップだから続けやすい。
2024年9月からサービスの提供が始まった、AIキャラクター“リリー”とのビデオ通話。
スピーキングスキルに応じて難易度が自動的に調整されるだけでなく、会話を重ねるごとにパーソナライズされるため、より人間らしいやり取りが可能になります。
AIキャラクターと会話というギミックには多くの日本人が持つ“スピーキングへの苦手意識”や“間違えることの恐怖心”を軽減させる狙いがありました。
Duolingo歴2年目・会社員(30代):
発音が下手で、それがすごいコンプレックス。AIだと何回も失敗できる。失敗しても恥ずかしくない。
様々な愛くるしいキャラクターに加え、学習過程にゲーム要素を取り入れ全世界での月間アクティブユーザー数は1億人に上るという「Duolingo」。
この“リリー”との通話サービスは有料ですが、アプリ自体は基本的には無料で体験できます。
そこにはルイス・フォン・アーンCEOが経験した「教育は格差を広げるもの」という、強い課題意識にありました。
Duolingo・ルイスCEO:
私は貧しい国であるグアテマラで育ち教育制度も乏しいものでした。全ての人たちが教育に公平にアクセスできるようにしたいとデュオリンゴを立ち上げました。デュオリンゴでは(基本的に)無料で、いつでも好きなだけ学ぶことができます。
最新テクノロジーを駆使することで期待される教育格差や体験格差の解消。
ルイスCEOは「会社・企業というのは、たくさんの価値を社会に対して与えることができる。特に我々でいえばスマートフォンを通じ、ユーザーに学んでもらいたい。そして価値を見いだしてもらいたいと考えています」と話しました。