中国とロシアが主導する「上海協力機構」の首脳会議が中国・天津で行われ、習近平国家主席は加盟国の団結などを訴えアメリカに対抗する姿勢を鮮明にしました。
首脳会議の冒頭で演説した習主席は、ロシアのプーチン大統領やインドのモディ首相らを前にアメリカのトランプ政権を念頭に「いじめ行為に反対する」と述べ、団結を呼びかけました。
中国・習近平国家主席:
(加盟国は)団結と協力を強化し、協力範囲を広くするべき。
習主席はまた、上海協力機構開発銀行の早期設立と加盟国に年内に日本円で約400億円の無償援助を表明しました。
首脳会議は一方的な強制措置に反対することなどを盛り込んだ「天津宣言」を発表し、閉幕しました。
こうした中、韓国メディアは北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が3日に北京で開かれる記念式典に参加するため、午後、特別列車で平壌を出発したと報じました。
北朝鮮と接する中国・遼寧省丹東では、北朝鮮とつながる橋の周辺にフェンスが設置されるなど警備が強化されています。